これからのアニメ業界に革命を起こしそうな、素晴らしいクラウドファンディングサービスを見つけました。
それは、アニメに特化したクラウドファンディングの「Anipipo」。
Anipipo - Animation Crowd Funding
クラウドファンディングといえば、Kickstarterやcampfire等、海外のみならず、日本でも注目されているサービスです。
クラウドファンディングとアニメの絡みと言えば、過去にも記事に書いた「Kick-Heart」があり、先日目標金額を達成したことで話題になりました。
アニメ制作費は1話1000万円
毎日のように放送されているアニメ。
最近では、いわゆるアニオタ層以外にもヒットする深夜アニメも多数存在するようになりました。
一見、すごく勢いのある産業に見えますが、アニメ業界って結構厳しいらいしんですよね・・・
たぶん、「アニメ制作会社って給料低そう、ブラックそう」っていうイメージをもっている人も多いかと思います。
僕自身、アニメ制作会社で働いたこともないのでなんともいえないのですが、実際、離職率が高く、尚且つ給料も低いというのはよく聞きます。
アニメ業界の現状については、Anipipoに関しての、TechCrunchさんの記事(
Anipipoはアニメのためのクラウドファンディング | TechCrunch Japan)が大変分かりやすいです。
記事によると、アニメ1話あたり(30分)の制作費はなんと1000万だそう。
だいたいのアニメが1クールで12話だから、1つのアニメに単純計算でだいたい1億2千万かかっているということですね。
(CLANNADならだいたい2億ちょい、エウレカとかだと5億ですかね・・すごい額・・・)
制作費はいわゆる「◯◯製作委員会」というような、製作会社をはじめとした出版社やレコード会社、広告代理店などが集まったグループから出してもらい、アニメ制作会社がアニメを作るわけですから、当然ながら得ることのできた収益のほとんどが、お金を出した製作委員会に流れてしまう・・・・
製作委員会方式 - Wikipedia
映画『ゲド戦記』制作日誌 - 制作と製作はどう違う?
そんな、充分に資金を得られないアニメ制作会社や、アニメを制作する人たちに少しでも資金が集まれば!という想いでできたサービスがAnipipoなんですね。
Anipipoはアニメを救う
大げさに言ってみましたが、決して間違っていないと思います。
まだ、サービスがリリースされていない為、詳細はわからないですが、Anipipoはアニメ制作側にとってなくてはならないものとなってくるかもしれません。
ファンは、自分が良いと思った作品にしかお金を出しません。
つまり、(少なくともAnipipo経由においては)本当にファンが求めているアニメしか世の中にでないわけです。
またなにより、制作側に直接お金が集まり、作りたい物を作るための資金が集まります。
資金が潤沢になれば、スタッフにもそれなりの給料を払うことができます。
その結果、製作に対するモチベーション自体も今よりもっと上がり、より素晴らしい出来のアニメが作られるでしょう。
そうなれば、アニメ業界を志望する人が増えて、アニメ業界はより活性化すると思います。
Anipipoは、そういったファンと制作側が本当に満足を得られ、アニメ文化に更なる発展をもたらす革新的なサービスだと思います。
※現在は事前登録を受け付けている段階で、本リリースは2013年1月頃になるみたいです。
リリースされたらまた記事書きます。