ショートアニメといえば、1話が5分~15分程度で終わるようなアニメのことであり、キッズアニメでは結構昔から色々と放送されていました。
それが実は最近、深夜アニメ枠でもちょくちょく放送されるようになっているんです。
特に今期(2013年冬アニメ)は、ざっと挙げるだけでも、
- ぷちます!-プチ・アイドルマスター-
- ヤマノススメ
- まんがーる!
- あいまいみー
- 石田とあさくら
- 戦勇。
- gdgd妖精s
- ビーストサーガ
- がんばれ! ルルロロ
- 僕の妹は「大阪おかん」
- ヘタリア THE BEAUTIFUL WORLD
と、約11作品(もっとあるかも・・)ありました。
今期が、大体30作品ちょっと放送されるので、実に3分の1がショートアニメということになりますね。
ショートアニメに向いている作品
ショートアニメの傾向としては、4コママンガやギャグマンガが原作のものが多いように感じます。
確かに、4コママンガを通常の30分弱で制作するのはあまり向いていないというか、グダグダになる可能性がありますし、そういった意味でも、サクっと数分で終わらしてもらうほうが、4コマにしてもギャグマンガにしても、一番映えるカタチなのではと思います。
勿論、向いている作品と同じように、向いていない作品もあるわけで、例えば、ファンタジーや冒険ものは1話1話しっかりと描く必要が出てくるので、最もショートアニメに向いていないジャンルと言えます。
ショートアニメは時代の流れに合っている
最近は、アニメに限らず、ネット配信される動画コンテンツがとても多くなってきましたよね。
(実際、今期のアニメの半数以上は、地上波と同時にネットでも配信していくようです。)
自宅にテレビを持っていない人も多く、またスマートフォンの普及もあって、ネット中心の生活が主流となっており、地上波放送に限らずネットでも積極的にコンテンツを配信していくことは必然に思えます。
アニメ然りドラマ然り、決まった時間に決まった場所で視聴しないといけないので、中々時間的に厳しかったりしますしね。
それに、根っからのアニメファン以外の、一般の人にとって、1話30分弱というのは少し長いと感じている人もいるようです。
そういう意味で、場所に縛られず試聴できるネット配信はとても理にかなっていて、特にショートアニメにおいては、サクっと見れるということにおいても、ネット配信と非常に相性が良いといえます。
ショートアニメは業界を活性化させるかも!?
では、ショートアニメが増えたのはなぜなのでしょうか?
あくまでも個人的な見解ですが、1話30分弱のアニメ制作が、金銭的な理由で厳しくなってきてるのではないか・・・・というのが、要因かなと思っています。
(もちろん、業界の裏事情もあるとおもうので、あくまでも僕個人の意見ですが。)
30分のアニメを制作するのに、約1千万円近くかかると言われており、1クール放送するだけでも1億円以上かかっている現状、正直今のアニメ業界には非常に厳しいものがあるのではないでしょうか。
しかし、金銭的な理由とは反対に、ショートアニメが一定の地位を確立し、充分に盛り上がってくると、アニメ化のチャンスが増えるのではないかと思っています。
ショートア二メは、通常のアニメに比べれば、制作費も少ないはずです。
それはつまり、個人や、もっと小さい組織でもアニメビジネスに参入する余地があるということにつながるのではないでしょうか。
ネット配信が普通になり、尚且つ制作費に今までほどかからないのであれば、今後、どんどんアニメを制作する人が増え、業界が盛り上がるに違いないと感じています。
確かにいくらショートアニメといえど、制作費はある程度かかってきますので、厳しいという意見もあるかもしれないですが、それにいたっても、Anipipoなど、アニメに特化したクラウドファンディングもあるわけです。
アニメに特化したクラウドファンディング「Anipipo」はアニメの未来を変える - ver 2.0
数億円、数千万円となると、Anipipoでも簡単ではないかもしれないですが、数百万なら普通に集まるでしょうし、その気になれば出資者はたくさんいるので、数千万も絶対に無理というわけではないでしょう。
僕は、このまま日本の文化でもあるアニメが衰退していくのを見るのは嫌ですし、もっと様々な人や組織で一丸となって盛り上げていってほしいなと思っています。
もちろん僕も、いち消費者として、いちアニメファンとして、今後も出来る範囲で業界に貢献していきたいと考えています。